2007年05月29日

四位“冠激”17年目ダービー初V!

「日本ダービー・G1」(27日・東京10R)、鮮やかな手綱さばきで、ウオッカをエスコート。64年ぶりの牝馬による祭典Vを演出した四位洋文騎手(34)=栗東・フリー=が、デビュー17年目で悲願のダービー制覇を決めた。2着は逃げた14番人気のアサクサキングス、3着に4番人気のアドマイヤオーラで、3連単はクラシック最高配当の215万馬券となった。断然の1番人気に支持されたフサイチホウオーは直線で伸びを欠き7着。皐月賞馬ヴィクトリーも出遅れが響き9着に大敗、2冠制覇はならなかった。
 止まらない。力強いこぶしが、鮮やかに抜け出したあとも動き続ける。後続を突き放し、栄光の勝利が目前に迫っても、激しく揺れる手綱。冷静な勝負師・四位が、興奮を隠そうともせずに右手を高々と掲げた。デビュー17年目を迎え、数々の栄光を手にしてきた名手。ついに獲得した“ダービージョッキー”の称号とともに、スタンドからうなるような声援が届いた。
 ゆっくり、静かに。大地を踏みしめるように、ウオッカと一緒にウイニングラン。64年ぶりの偉業へと導いた男は、時間をかけて大観衆の前に戻った。汗をぬぐい、歓喜の瞬間が待つ。
 「これが“ダービー”だなと。ゆっくり歩いて、帰ってきました。ダービーですから、必死で追いました。道中もリラックスしてロスなく乗れましたからね。きょうを最後に、ジョッキーをやめてもいいです」
 騎手の誰もがあこがれ、その栄光を夢見て乗り続ける。ほかの舞台とは全く違う“重さ”を乗り越えたからこそ、これほどの表現になる。「年々ダービーに対する思いは強くなる。勝ちたいと思う気持ちが、強くなっていました」。技術と年輪を重ねて、ついにその“あこがれ”をつかんだ。
 メモリアルウインの中身は完ぺきだった。前半は折り合いに専念して、勝負どころから巧みに馬場の外めへ。ぎりぎりまで手綱を押さえ込むと、直線でウオッカのパワーがさく裂した。
 「あとはもう(手綱を)放すだけでした。ずっと我慢していた分、一気に行ってくれましたね。桜花賞で悔しい思いをしていたのでその分も、と思いました」。断然人気に支持されながら、2着に敗れた桜の舞台。「普段は感情を出さない人なんですが、桜花賞の時は“悔しい”って。ダービーだから、特別なものがあったんだと思います」とこの日、スタンドで愛娘の七海ちゃん(8つ)と見守った妻の美帆子さん(38)が話す。
 「実感はまだ、わきません。多分、あしたの朝にわくと思います」と、笑みを見せる四位。64年ぶりの偉業とともに、また新しいダービージョッキーが誕生した。


引用:デイリースポーツ
posted by ケイバマニア at 00:03| 今日の特選ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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